受動喫煙の恐怖

タバコを吸うと必ず出る副流煙。
これはタバコを吸っている人が吸う主流煙より、ニコチンや一酸化炭素、タールなどの有害物質の量が倍以上のものが含まれています。
そしてそれを自分の意志と関係なく吸ってしまう受動喫煙となるので、とても問題になります。

ではこの有害物質を吸っているとどうなるのでしょうか。
ニコチンは血管を収縮させる効果があるため、血圧が上がります。
一酸化炭素は体に酸素を運ぶ役目をしているヘモグロビンと結合しやすく、体の酸素が行き渡らなくなるためすぐに疲れるようになります。
タールには発がん物質が含まれているためそのリスクが高くなってしまいます。
このような有害物質を吸い続けていると、3大疾病であるがんや脳卒中や心筋梗塞になりやすくなるのです。

これだけのリスクがありますが、さらにタバコには依存性もあるので、やめることも大変です。
けれども家族の中で一人でもタバコを吸う人がいれば、それは家族全員に有害物質を吸わせていることと同じことです。
例えば虚血性心疾患は1.2倍、肺がんは1.3倍タバコの受動喫煙をすっていない人に比べて高くなります。
妊婦さんの場合は早産や産まれてくる子どもが低体重になったりと胎児にも影響があります。
タバコを吸っているということは、このように自分だけに悪影響を及ぼすだけでなく、守るべき家族にも健康被害を知らずに起こしています。

これほどのリスクがありながら、タバコを吸ってしまう要因として、がんや脳卒中や心筋梗塞などの大きな病気を起こすまでに15年から20年と、長い年月がかかるからです。
そのためタバコは悪いものだ、受動喫煙は周りの人にとっても良くないことだと知りながらも、その危機感が薄いためについつい吸ってしまう人も多いです。
しかし病気になってからでは遅すぎます。
家族に影響が出てから、受動喫煙の恐怖に気づいても、家族がそれまで吸わされていたものをリセットすることはできません。
今は禁煙を促すために禁煙パイプやニコチンガムといった禁煙グッズも売られていますので、それを利用することもおすすめです。

受動喫煙から身を守る方法

受動喫煙から身を守るためにはまずタバコの煙を吸わないようにするのが一番です。
家族が吸っているのなら禁煙をしてもらうのはもちろんですが、例えば道端でタバコを吸っている人を見かけたなら道を変える、店では喫煙するところには近寄らないなど、受動喫煙をしないように行動することが必要です。
またタバコの煙が体の中に入ってこないようにマスクをつけることも、身を守る手段の一つです。
とくに子どもは体が小さく、その影響も大人より大きくなりますのでより気をつけることが大切です。

注意する点として、家の中では空気清浄機を使っているから大丈夫と思っている人がいるかもしれませんが、実は空気清浄機では一酸化炭素などの有害物質を除去することはできません。
さらに臭いや煙を空気清浄機が吸うことにより、空気が綺麗になったと勘違いしてしまい、危機感が薄れてしまいます。
また煙そのものに気をつけていても、受動喫煙はタバコを吸っている人の服や息にも含まれているため、自分でも気づかずに有害物質を吸っている可能性があります。

受動喫煙を吸ってしまった場合や、近くにタバコを吸う人がいる場合は、人参やかぼちゃなどの緑黄色野菜を食べることにより抗酸化作用によって細胞の酸化を防ぐことができ、受動喫煙のリスクを減らすことができます。
積極的に取りたい食べ物です。

完全に受動喫煙を吸わないようにすることは難しいかもしれませんが、そのリスクを知り、家族には禁煙をしてもらい、なるべくタバコを吸っている人や場所に近づかないことが大切になります。
妊娠している人や子どもがいる家庭では、喫煙者にそのリスクを理解してもらい、胎児や家族を守るために禁煙をしてもらうことも必要です。
上手に禁煙グッズを活用し、受動喫煙のない生活ができるように手伝ってもらいましょう。